施設訪問5 of バジル オフィシャルサイト


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ダイナミックで透明感のあるボーカル、メロディアスな楽曲、ピアノをメインにしたサウンドの爽やかポップスユニットです。

神奈川県動物保護センター訪問 2010年12月22日(水)

この日は、神奈川県動物愛護協会の賛助会員であるという立場として、神奈川県が直接管轄する、神奈川県動物保護センターの見学をいたしました。

神奈川県動物愛護協会のスタッフの方と一緒に、鶴巻温泉から車で向かいましが、非常に自然豊かな山の中、という言い方をすれば良く聞こえますが、裏を返せば、非常に交通の便の悪いところ、とも言えるような、街中からは離れた場所にあります。
設立されて40年近く経つのですが、今でも、これだけの自然の場所なので、40年前は、もっとすごかったのではないかとも思ってしまいます。
建物も、そのままの施設であるため、今どきのオフィスではなくて、設備すべて、一昔前の雰囲気であります。

職員の方は、非常勤の方も含めて、30数名が仕事をしており、その中で、業務課長の方から、パンフレットをいただき、まずは、保護センターの活動や歴史に関する説明をいただきました。

ストレートに言いますと、設立の目的というのは、動物の殺処分のための施設であると言ってました。
ですが、現在は、殺処分数が、設立同時に比べて、かなり減ってますので、子供の動物のふれあい活動、コンパニオン,福祉施設などの訪問をする動物)猫の飼育、訓練犬の飼育、譲渡活動、動物飼育の相談窓口、動物取扱業(ペットショップやブリーダーなど)の、神奈川県の登録窓口、また業者に対しての指導活動など、かなり多岐に渡っているそうです。


hogo_centre1.jpg駐車場から見た、本館の写真。とっても自然豊かな場所なのですが。。。
hogo_centre2.jpg不妊去勢手術を行う部屋。手術台が見えます。
hogo_centre3.jpg本館一階の受付。ここで動物の引き取りを行います。掲示板には、いなくなった動物の情報提供のお知らせや、譲渡された動物のレポートなどが掲載されてます。

本館の建物は、地上1階、地下1階。地上には、不妊去勢手術の施設、餌を作る施設、またコンパニオン猫や、訓練犬の飼育などをしてます。
地下は、職員しか入れないところを特別に入れていただきました。
ここが、今回、一番見たかった犬の殺処分の施設で、撮影はできませんでしたが、しっかり見てきました。

一番見たかった理由について、触れたいと思います。
殺処分場というのは、わざわざ、見えにくいところに置いて、しかも、行政が、存在をあからさまにしません。
結局、隠す事で現実が伝わらない、だから殺処分している現状が広まらないので、殺処分が減らないというのが理由の一つにあると思います。
あえて目を背けず、現実を自分の目で見るという事は、事実を伝える立場の人間として、説得力が違うと思います。
目を背けたい場所なのですが、背けてはいけないんだよ、
という事を、HPを見ている人にも知ってもらいたいと思うわけです。
もう一つ、自分の目で見る事で、動物達が苦しんでいるという現実を、より感じる事ができるのではとも思いました。
今回の見学で、やはり、この処分機を使ってはいけないんだ、という事を強く感じました。

hogo_centre4.jpgコンパニオン猫。この柵は、実は上から下まで繋がっていて、猫が自由に行き来できるという、すごい手作り度です。
hogo_centre5.jpg訓練犬飼育の施設。

なお、現在は、以前に比べると、処分数の絶対数がかなり減ってますので、薬による安楽死処分を行っており、炭酸ガスを使った処分機は、ここ1年くらい使ってないそうです。
今後、二度と使われない事を祈るだけです。
名目上は、引き取りの動物は、即日処分すると受付には、記載がありますが、(HPを見ると、1週間保護するとあります)実際は、2週間~1ヶ月くらいは、
保護しているそうで、その間に引き取り手がいれば、もちろん引き渡すそうです。
やはり、公の期間より、長く保護しているというのは、職員の方達も、大切な命を、絶たねばならないという辛い思い、なんとかしたいという気持ちから、長く保護をしているそうです。
せっかく、2週間~1ヶ月は保護しているので、もう少し、情報をオープンにして、こういう状態の犬達がいるという情報を、一般の人に広められれば、大切な命がもう少し救えるのではないかと、思ったりしました。

あとは、屋外のふれあい広場で、犬猫もいるのですが、あひるや、ウサギ、鶏なんかもいました。
ちょっと前に、動物の盗難があったそうで、あまり自由には、接する事ができない状況なのが、ちょっと残念です。

ここでは、月に1回、譲渡会もやってますので、もし、犬を飼いたい!という方がいたら、是非お越しいただきたいと思います。
ただし、子犬は、100%譲渡できるそうで、前回の譲渡会でも、3匹の譲渡対象の子犬に対して、希望者が10人以上もいるという状況だそうで、逆に倍率が高くなってます。
子犬は確かに、引き取り手がわりと見つかるのですが、成犬だと、なかなか引き取り手を探すのが難しい状況だそうです。
でも、成犬だからだめという事はないと思うので、希望者は、成犬に対しても前向きに考えてもらいたいと思います。

保護センターかたの説明や資料から現在の状況を簡単に説明すると、前述のように、子犬は引き取りも少なく、譲渡もできるために、処分は、ほとんどないそうです。
成犬は、減ったとは言え、まだ処分数がそれなりにあるのですが、現在、なかなか減らないのが、野良猫の処分数です。
これが、神奈川県以外も含めて、どこも苦慮しているところなので、今後は、野良猫の数を減らすという対策がどこも必要かと思います。
ただ、以前に比べたら、不妊去勢手術の普及によって、かなり減ってはいるようです。
神奈川県としては、10年で処分数を半減させるという目標を立てて、取り組んでいるそうなので、バジルとしても注目していきたいと思います。

hogo_centre6.jpgふれあい広場の入り口
hogo_centre7.jpgふれあい広場の中の、あひる。他にもいろんな動物がいました。