施設訪問8 of バジル オフィシャルサイト


〜ユニット バジル オフィシャル サイト〜

Logo_ColorA.jpg





ダイナミックで透明感のあるボーカル、メロディアスな楽曲、ピアノをメインにしたサウンドの爽やかポップスユニットです。

埼玉県動物指導センター訪問 2014年3月12日(水)

 この日は、バジルで埼玉県熊谷市にある埼玉県動物指導センターを訪問しました。ここは、埼玉県の所有施設で、南支部と合わせて、埼玉県内の中で、さいたま市、川越市を除く犬猫に関する業務を行ってます。南支部は犬を扱っていないため、犬の扱いはこの施設のみだそうです。写真以外に動画も撮影しましたので、別途発表したいとは思ってます。
 熊谷市といいつつ、市街地からはかなり離れていて、車でないとなかなか行くのは不便な場所ではあります。ここは、いわゆる犬猫の殺処分も行っている場所で、殺処分の場所を市街地に置くというのは、大抵、近隣住民の反対があって無理だったりするので、そのあたりは、他県と一緒ではないかと思います。以前、訪問した神奈川県もすごく山の中にあります。ただ、そういう方針が、一般市民が現実から目を背ける原因にもなるのかなとは思いますが。。。
 昭和40年代に建てられたという事で、その時代らしく、古めの印象もあるのですが、数年前に新設されたふれあい館が新しく開かれた感じで、印象をだいぶ明るくしているように思いました。撮影はできなかったのですが、まずは処分施設を見学いたしました。熊谷市の保健所から、殺処分対象の犬や猫を乗せたトラックが週に何度か来るそうです。ひどかった数十年前に比べると引き取り数がかなり減っているため、殺処分対象の犬猫がいない事もあるそうです。よって、多くの殺処分対象の犬猫が鳴きまくるという事もなく、非常に静かな施設だなという印象もあります。処分機としては週に2回稼働させているのですが、そのような状況のため、稼働しない事もあるそうです。


kumagayaA.jpg収容施設ですが 保護施設ですが殺処分対象の犬猫ではありません
kumagayaB.jpg野外にある犬用のケージです
kumagayaD.jpgここも建物内のケージですがここも殺処分対象ではありません

ふれあい館から館内に入る際は、長靴に履き替えて消毒用の液体に靴を浸します。殺処分する施設という印象がまだ強いかもしれませんが、ここ数年、譲渡活動に非常に力を入れているため、施設内で保護されている犬猫であっても殺処分対象ではなく譲渡対象の犬猫が生活しております。

kumagayaE.jpgここはどの動物用だったかな?
kumagayaF.jpgモルモット用だったと思います
kumagayaC.jpg鶏もいます

実は犬猫だけではなくて、他の動物も保護しております。鶏、モルモットなどなど。行政の管轄としては、狸や熊、爬虫類など、犬猫以外にも法律の対象となっているそうです。

kumagayaG.jpg毛並みのようさそうな犬
kumagayaH.jpg貫禄ありそう

殺処分でも譲渡対象でもなく、この施設でずっつ飼い続けようという犬猫もいるそうです。

kumagayaI.jpg不妊去勢手術の施設です
kumagayaJ.jpg餌を調合するところ

このように不妊去勢手術や餌の調合をする施設があります。こういうところからも殺処分を減らそうという意図が伝わってきます。

kumagayaK.jpg打ち合わせなどに使う部屋
kumagayaL.jpg人と犬猫が触れ合う場所

ここは打ち合わせや、犬猫と飼い主の方が対面するような場所。壁に掲示してあるのは、譲渡された犬猫の写真です。譲渡された後の犬猫の状況なども掲示しています。譲渡したら終わりではありません。その犬猫が死ぬまで終生飼育するのが飼い主の責務ですから、譲渡した後のケアも大切です。

kumagayaM.jpgドッグラン、とても広いです

施設のスタッフの方が、とても丁寧で新設にお話をしていただきました。施設全体の印象としては、殺処分する施設から、保護する、譲渡する、終生飼育するという事に力を入れているという印象を持ちました。都道府県別に見ると、かなり地域差があるのは間違いないのですが、埼玉県は人口に対する殺処分数の割合としては、東京、神奈川に次いで3番目に良いそうです。この数字だけですべてが語れるわけではないのですが、行政側でかなり努力をされているのは間違いないように感じました。

最終的に行政が殺処分しているので、行政側に悪い目が向けられそうですが、実はそうではないという事を多くの方に判ってもたいたいです。何故殺処分の数が多いのかというと、持ち込まれる数が多いからで、何故持ち込むのかという事を真剣に考えないといけません。以前はペットの販売、繁殖業者が、商品にならずに売れ残った犬猫を持ち込むケースが多かったそうですが、今はほとんどそういうケースはないそうです。

 身勝手な理由で持ち込まれるケースもあるようですが、リピーターのように何度も持ち込む人に対しては、法律改正の前から、引き取らない厳しい姿勢で臨んでいるそうです。なので、法律の改正で、行政の引き取り義務がなくなって、場合によって引き取りを拒否できる権限ができたのですが、法改正によって、この施設自体は、特に大きく変わった事はないそうです。引き取る場合も、すぐには引き取らず、お話を聞いてから、一定期間里親になる方を募集するなどして、殺処分するにしてもやむを得ずという姿勢を取っております。また譲渡についても、すぐに引き渡す事はせず飼い主候補の方に何度も足を運んでもらって、犬猫との相性を見極めてもらって、飼える環境にあるかを見極めた上で譲渡してます。そうでないと、すぐに手放されたら意味がないからです。以前は、殺処分をするためのような施設だったところから、何故、このように変わっていったのかという事ですが、スタッフの方のお話によると、やはりたくさんの犬猫を殺処分しているというのは、職員が仕事とは言え、心情的にとても辛いものがあるというところからではないかという事です。人間としては、当然のような感情なのだと思いますが、現場にいない一般の人には、なかなか伝わりにくいのだろうと思うと、歯がゆい思いもあります。さらに今後は、指導センターが譲渡活動にも力を入れているという事を、もっと多くの方に知ってもらいたいという思いがあるそうです。実際に、指導センターで犬猫を譲渡された方が、指導センターで犬猫を譲渡されたというお話をして、口コミで広がっていくケースもけっこうあるそうです。犬猫を飼おうと思った時に、まずはペットショップを思い浮かべる人が、まだまだ多いと思いますが、このような公的な場所でも譲渡活動を行っていて、選択肢の一つに是非加えてもらいたいものです。
 という職員の方の努力もあるのですが、猫の処分数がなかなか減らないそうです。そればかりは、他の行政もで同じ悩みを抱えているところは多いようです。野良猫が子供を産んでしまって、、、というケースがけっこうあるみたいです。やはり地道なTNRの活動になるのではないでしょうか。