ペットと一緒に地域作り of バジル オフィシャルサイト


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ダイナミックで透明感のあるボーカル、メロディアスな楽曲、ピアノをメインにしたサウンドの爽やかポップスユニットです。

第6回ペットと一緒に地域作り 2012年3月17日(土)

昨年の9月から始まったセミナー「ペットと一緒に地域作り」も、早いもので、今回が全6回の最終回になりました。結局、全6回すべてに参加させていただきましたが、今回は、今までを振り返っての意見交換会と、動物殺処分をテーマにした「OROKA」という15分ほどのアニメのDVDを観覧し、あと、バジルで制作したスライドショーを、みなさんで観ていただきました。バジルとしても、この動物愛護や殺処分の活動を始めて、2年くらい経って、自分なりにも、それなりに知識を持ってきたつもりですが、このテーマは、取り組むと、とても幅が広くて、しかも奥が深いもの、また、立場の違う人がたくさんいて、意見もいろいろ分かれる部分がある事を感じました。今回のセミナーでは、動物愛護の世界の中でも、自分が今まで気にしなかった、シニアペットについてや、お葬式、えさについて、地震が起きたときの対処方法など、いろんな知識を植えつける事ができて、とても有意義だったと思います。

「OROKA」というアニメの内容は、おまえは不要だと、烙印を押された子供が親から、山に捨てられて、殺され処分されていうという悲痛な内容のものでした。結局、その子供が、最後は、動物へと置き換わっていくわけです。最初は、子供の虐待とかがテーマなのかなというところもありましたが、最後は人間も動物も、意志のある生き物という事に関しては、同じく愛情を持って接するべきなんだろうという事を、製作者は言いたかったのではと思いました。

バジルのDVDもみなさんに観ていただき、その後、みなさんから、今回のセミナー全体など、動物愛護全般で、いろんな意見が出ました。アニメに関して私が思ったのは、モラルのない大人が多くいるというのは、間違いないのですが、やはりそういう教育は、子供の頃から、しつけるべきだと思ってます。大人になって人格が形成された後、人間って、そんなにすぐに変われるわけではないからです。あと、私が気になっている動物愛護法の法改正についての話がありました。まだ一気に変わるわけではなくて、ある程度段階を踏んで変わっていくようです。現在決まった内容としては、深夜での生体販売の禁止は、決まったそうですが、八週齢規制については、まだこれからだそうです。セミナー参加者の中で、自分は、性格ができている、大人の犬猫の方が性にあっていて、好きですという方がいました。そういう人がもっと増えてくれればいいのですが、どうも、ペットを買う人は、年齢の若い犬猫を好む傾向があるため、販売業者は、年齢が若くないと販売できないと反対しているのが八週齢の問題です。

会場となった、川崎市宮前区の、野川学習センターの施設は、4月から管理団体が変わるそうです。今回のセミナーは、ここで一旦終わるわけですが、主催している「ペットと最後まで」さんは、近くの別の会場での展開も考えていらっしゃるようです。今回のセミナーをきっかけに、これでつながりが終わるのではなくて、幅広く展開していけたらよいのではと思います。自分達も音楽を通して、いろんな人に伝えていけるようにしたいと思ってます。

第5回ペットと一緒に地域作り 2012年2月18日(土)

今回は、災害時におけるペットの現状というテーマでした。
昨年3.11の東日本大震災では、ペットや家畜の扱いが問題になり、ニュースでも取り上げられてました。震災を機に、考えざるを得ない内容ではないかと思います。まずは、川崎市動物愛護センター所長さんのお話から始まり、隣の都筑区で活動されている愛護団体の代表の方からの話がありました。
川崎市動物愛護センターのスタッフは、被災地での動物保護の活動をやられており、昨年8月に訪問した際の現状を、写真と共に説明していただきました。
課題としては、いろいろあるのですが、いくつかあげると、

動物より、人が優先。
動物の収容場所の確保。
被災動物を保護する法律の整備。
一時預かりの保護期間。
などがあります。

避難所は、人間だけでもいっぱいの状態になるので、動物もとなると、やはりすべての人から理解を得るのが難しいという現状があり、飼い主は、つらい立場におかれます。行政としても、保護、収容のための組織を作り、行動するわけですが、現在、被災動物の扱いについて法律に明文化されてないという問題があり、しかも、行政という縦割りの組織においては、上からの指示、承認がないと動けないというジレンマがあります。緊急の場合においても、そういう組織体系から外れた対応ができないため、行政を待っていると間に合わないという現実があります。一般の動物愛護団体、ボランティアに依存するという形になるんだろうと思われますが、正直、ペットを救えるのは飼い主しかいないというのが、現状のようです。現在、冬の季節は雪が多いため、都筑区の愛護団体の方も、月2回程度の日帰りが限度のようですが、現在でも被災地に出向いて、動物保護の活動をされてます。昨年の3.11から時間が進んでいないという現状を訴えておられました。あと、地方の場合は、首都圏ほど不妊去勢手術が普及していないという現状もあるようです。

このような問題があるわけですが、これらを踏まえて、各テーブルで、災害時にどういう対策をとるべきか議論をしました。いくつか出た意見を紹介すると、被災地で、避難所に犬猫が集まるわけですが、飼われているものか野良か、自分のものかの区別がつかないので、マイクロチップの装着や、あと犬だけでなく、猫も判別のための首輪が必要ではないかという意見が出ました。あと、避難をする際に、ケージやクレートに入れる必要があるわけですが、犬猫の場合、嫌がる傾向にあるので、普段から慣らしておくのが重要のようです。クレートやケージに入れるかどうかは、まさに死活問題になるからです。
それから地域のコミュニティを普段から形成しておく事も重要のようです。通常、避難場所は、学校の体育館になりますが、体育館だけでは、被災地の人間すらすべて収容できないので、例えば、教室も解放していただくようにとか、飼い主がコミュニティを形成して、一人ではなく飼い主同士が一体になって学校に依頼をするなどの、飼い主の輪を普段から意識して作る事も大事です。あと、ペットと一緒に避難をするかどうかは、ちょっと意見の分かれるところもありますが、ここ川崎市宮前区の場合は、建築基準法が厳しくなった昭和56年以前に建てられた建物が少ないので、地震では、崩れる建物が少ないという想定をしております。そのため、無理に避難所にペットも同行させるのではなく、家にいた方が安全であるため、避難所にペットを連れ込む事については、お勧めしていないようです。実際に、1匹ならともかく、数匹を飼っている家の場合は、全ての飼い犬、猫を一緒に避難させるのは、現実的でないとも言えます。前述のように、行政が期待通りに動いてくれない、法律の整備不足など、まだまだ問題としてすっきり解決という段階には、すぐには到達できないような印象があります。

第4回ペットと一緒に地域作り 2012年1月21日(土)

今回のタイトルは遺言書であります。

生き物というものは、必ず死があるわけですが、今回のペットと照らし合わせてみると、飼い主の死、とペットそのものの死というのがあり、双方について専門家の方から意見を伺いました。

◇遺言状
人間が死亡する際に、効力を発揮するのが遺言状であります。法的な立場としての遺言状は、相手方のない単独行為とあります。
これは、どういう事かと言いますと、遺言状は、特定の人に宛て作成するものではなく、作成者が単独で作成するものであるという事、つまり宛先がないという事です。通常財産分与のためなどによく用いられるわけですが、飼い主が死亡のために失ったペットをどうするのか、飼い主の意志を示す上での指標となります。

種類としては、自分が勝手に書く「自筆証書による遺言」、役所で証人をつけた形で作成する「公正文書による遺言」、あと「秘密証書による遺言」とあります。

ポイントを整理しますと、ペットは、相続財産としての動産ではあるが、権利の主体とはなれないそうです。これは、簡単に言ってしまうと、ペットそのものが財産を相続する事はできずに、あくまでペットは、相続される財産の一つとして扱われるという事です。なので、ペットが関わる例としては、ある人に財産を相続してもらう際に、ペットも一緒に相続(引き取って)してもらうという事です。自分の死後に、ペットを引き取ってもらう際には、遺言には、XXXの猫と金XXX万円を友人XXXさんに遺贈します、というような内容になります。つまり、金XXX円で、今後、この猫の世話をして下さいという意味が遺言に込められてます。このようにする事で、自分の死後も、ペットが飼い主不在で路頭に迷って処分されるなどの事がないようにします。

ただし、これはこれで問題があって、それは、遺言は放棄できるという事です。猫を託された友人が、世話が嫌だと言ってしまえば、法的に強制力はないので、世話をする義務がありません。また、いただいた費用以上の事をする必要もありません。そういう問題から、遺言ではなく、双方が納得した形の「契約」という形の方がより明確に責任の所在があるという考えもあります。いずれにせよ、飼い主と、委託された人の間で、かなりの信頼関係が築かれている必要がありますというのが、結論のようです。

あと遺言自体は、書き換えも可能なので、書き換え後は、常に古いものは破棄し、最新のもののみを保管し、トラブルにならないようにする事も必要です。

自分が、死亡するという事は、現在は考えにくいですが、若くても事故で死亡するような可能性も0ではないので、そういう時にペットの飼い主は、ペットが路頭に迷うわないようにする、責任があるなと感じた次第です。


◇後見人
成年後見人という制度があり、自分に代わって役割を果たしてくれる人という事です。役割としては、財産の管理や身上監護(日々の生活や病院などでの看護にかかわる行為)などです。一つは、判断能力が十分でない人、これは、ボケが入ってしまった老人などの事を言いますが、これを法定後見、もう一つは、今は十分だが、将来に備えてすえる場合は任意後見というものがあるそうです。後見人になれるのは、どのような方か、とか、どんな権利があるのかなどの説明もありました。親族がなれたり、あとは信頼のおける弁護士、あとは法人もなれるそうです。後見人の仕事としては、本人が死亡したら終わりになります。ペットも、後見人に任せるという部分が場合によっては、あるのかなと思いますので、知っておいて損はないと思いました。

◇ペット葬儀
ペット葬儀についてという事で、実際にペットの葬儀業をなさっている方に説明をいただきました。ペット葬儀もいろいろあって、移動の火葬車だったり、寺院で行って自宅供養や納骨堂だったり、費用もケースによって、いろいろあるそうです。ペットは、犬でも猫でも人間よりほぼ早く死亡するので、飼い始めた時は、考えようと思わなくても、いずれ考えておかなければないけない事です。あと、悪徳業者もいるそうなので、くれぐれもご注意をしなければいけませんね。

第3回ペットと一緒に地域作り 2011年11月19日(土)

今回のテーマは、「シニアペットの病気や介護を学ぼう」という事で、獣医師の先生から説明を受けました。昔は、犬猫の寿命はそんなに長いものではなく、老化が来るまえに、亡くなってしまうため、それほど、脚光を浴びる問題ではなかったようです。ただ、人間同様、ここ数年、平均寿命が延びるにつれ、このような問題も出てくるようになりました。1990年の犬の平均寿命が8.6才であるのに対し、2009年は、なんと犬15才、猫16才と、驚くべき延びです。犬に関して言いますと、老化現象は、7才くらいから始まるそうです。参加者の方の話を聞いても、典型的な老化現象である犬もいらっしゃったようです。まずは、老化の症状としての犬猫の行動を説明してもらいました。飼い主がそれらの行動を見て老化の判断ができるようになる必要があると感じました。あと、犬猫の老化に伴う病気の種類の説明や、どうしても、完治しない病気も多いため。病気の進行を遅くするための介護方法などの説明を受けました。犬と猫だと、なりやすい病気の種類も違うようで、不妊去勢手術によって予防できる病気もあるそうです。人間とは共通する部分もありつつ、違う部分もあります。興味があったのが白内障です。ひどい場合は、失明する事もあるそうで、人間で言えば、目が見えないといのは、相当のダメージのように思いますが、犬猫の場合、元々視力があまり良くなく、その代わり、嗅覚、聴覚が人間よりも遥かに優れているため、人間が思うほど、目が見えないというダメージは少なく、慣れた生活環境であれば、それほど困らずには、生活できるそうです。あと、私が飼っていた猫には、しなかったのですが、歯周病の予防、治療の為の歯磨きの方法についても説明をいただきました。同じ机の人同志でのディスカッションでも話が出たのですが、歯磨きの方法は、かなり難しいそうで、苦労されている方が多いようです。ひどくなると、歯磨きだけでは落ちない汚れになってしまって、獣医師からの治療を受けたり、歯垢を飲み込んでしまうために、体に悪影響もあるようです。それから、人間の介護にも言える事ですが、飼い主があまりに負担になるような介護は、逆によろしくないので、頑張り過ぎない介護についてもお話がありました。先生のお話の後は、実際に老齢犬の介護を経験した方の話や、テーブルディスカッションの後、各テーブルから先生への質問コーナーなど、今回は、参加者同志の交流があって、みなさんにとって、有益な場になったのではないかと思いました。

第2回ペットと一緒に地域作り 2011年10月15日(土)

今回は、ワンランク上の飼い主を目指そう、というテーマで、ホリスティックケア・カウンセラーの方の話から始まりました。まずは、犬猫のストレスについてのお話。ストレスの種類、ストレスがかかっている時の行動や、何がストレスになるのか、ストレスの影響を受けるとうなるか、など、犬猫の微妙な振る舞いを例に説明をいただきました。犬猫の場合、人間と違って、言葉が通じないので、いろんなコミュニケーション方法があるわけですが、その中から、飼い主がいろいろ感じ取らないといけないという難しさを感じました。それぞれの犬猫の振る舞いが、何を指しているのかは、本当に勉強しないと判らないので、そういう点で、とてもためになりました。あと、餌についての話を受けました。いろんな餌の種類や、あと添加物についてなどの説明です。普通の飼い主は、近所のお店でなんとなく餌を買っている人がほとんどですが、それには、添加物の入ったものが多く、体に悪い影響を与える可能性もある事などを教えていただきました。こういう知識があると、次に餌を買う場合に、成分表示をしっかり見てから購入するなど、買い方が変わりそうです。ここ数年は、手作りのものなどもあり、固体差があるので、何が良いかは、一概には言えずに、その犬猫にあったものを、試しながらきめていく必要があるそうです。飼い主の知識としては、持っていて損はないものだと思いました。ストレスにせよ、餌にせよ、飼い主は、やはり、しっかり勉強しないといけないという、強い責任感を感じました。あと質問コーナーの中で、獣医についての話が出ました。獣医さんも、費用も、技術も、説明の方法などもまちまちなので、良い重囲さんの選び方のポイントなども教えていただき、とても助かりました。

第1回ペットと一緒に地域作り 2011年9月17日(土)

まず第一回目という事で、参加者の方は、みなさん初体面。まずは、会議形式の囲まれた机から、スライドを流しながら、川崎市動物愛護センターの所長さんである、角さんからの話がありました。川崎市動物保護センターというのは、川崎市の中で、犬猫をメインにした動物の捕獲や、返還、譲渡活動、殺処分を行っている場所です。神奈川県では、県の管轄として、神奈川県動物保護センターという場所が、平塚と秦野の山間部にありますが、川崎市、横浜市などの大都市は、独自の施設を持っており、川崎市は、ここがそれにあたります。説明としては、センターの変革、業務内容などの後、川崎市の犬の返還率、犬猫の収容数と殺処分数、飼い主からの引き取り数、引き取りの理由などの説明、外国の状況などの説明がありました。今まで、だいたい私が関わってきたなかでの知識なので、特段、新しい情報というのはなかったのですが、やはり、どこでも猫の処分数が減らないという問題は、共通のようです。犬は、子犬に関しては、殺処分はほぼなくなっていますし、成犬もかなり減りました。猫の処分数は、年ごとの推移を見ると改善はされているのですが、絶対数が、かなりあります。参加者から質問などありましたが、地元の方が多いようで、持っている知識も、ほとんどなく感心がちょっとある程度の方、詳しく知っている方、中途半端な方、さまざまであったので、ちょっと検討外れの質問をされる方も多々いらしたようです。所長さんの話の後は、80匹の飼育をなさっている青葉区の山下さんのお話、あと、参加者の自己紹介で終わりました。この施設(アリーノ)の所長さんもとても前向きなのも、良い事ではないかと思いました。まだまだ一般の人への浸透がどうしても少ないという現実がありますので、こういう催しを通じて、広まっていければいいと思います。